ゴミ屋敷になる人に陥りやすい心理

テレビなどでも取り上げられることが多い「ゴミ屋敷」は、家の中や家の外にまでゴミが溢れかえっている状況のことです。

ゴミ袋に入ったゴミが蓄積されていることもあれば、食べ物のゴミやペットボトルなどがそのままになっていることも多いです。

ゴミ屋敷は自分の生活だけでなく、害虫や害獣などの被害、異臭などの原因になるため、近隣住民にも大きな影響を与えてしまいます。

 

ゴミ屋敷に住む人には、いくつか共通で見られる心理状態があります。

今回は、ゴミ屋敷になる人が陥りやすい心理をご紹介します。

ゴミ屋敷 心理 ブログ01

ゴミ屋敷になる人の5つの心理状態

 

「ゴミ屋敷に住んでいる人は、ゴミが好きなんだ」という意見を見かけますが、実際はゴミ屋敷であることを悩んでいたり、心理的に追い詰められていることが多いです。

ゴミ屋敷は1日や2日で出来るものではなく、「ゴミ屋敷になりやすい心理状態」で数年過ごしていると、ゴミ屋敷になってしまいます。

 

ゴミ屋敷になる心理(1)散らかっているのが平気

 

ゴミ屋敷に住んでいる人の多くが、片付けることが苦手で、掃除を頻繁にしない人です。

子どもの頃に学校の先生や親に片付けなさい・掃除しなさいといわれても実行できなかった人などは、大人になった時に散らかっていても平気な状態であることが多いです。

 

・服や物をそのまま床に置いてしまう

・面倒くさいからとゴミを床に放り投げてしまう

・掃除をしてもすぐに散らかることがある

・忙しいから掃除する時間がない

 

このような意識の人は、散らかっているのが平気な人になりがちです。

片付けるべきところに物をしまわないで床に置く人、ゴミ袋に捨てるのが面倒だからと鼻をかんだティッシュを床に放る人もいます。

「散らかっていても平気」という心理に陥りやすく、一般の人よりも散らかっているという認識が甘くなって、部屋が汚れやすくなってしますのです。

また、散らかっていても「自分が使いやすければいい」と正当化するような思考になると、より部屋が汚れやすくなってしまいます。

 

また、仕事などで片付けられない、片付ける時間がないという人もいます。

忙しくても時間を見つけて片付けをするなどの工夫が出来ていないので、掃除や片付けの優先順位が低くなっている状態です。

そういう状態を放置してしまうと、ゴミ屋敷に陥りやすくなります。

 

ゴミ屋敷になる心理(2)予備がないと不安

 

ゴミ屋敷を片付けていると、ハサミが20個あったり、漬物石が23個出てきたりすることがあります。

複数必要でないものでも、「なくなった時の予備で買う」「壊れたときの予備で買う」という複数買いをしてしまう心理は、ゴミ屋敷になりやすい心理状態です。

予備を複数用意するということは、家に物が増えるということで、物が増えても気にならなくなってしまうと、ゴミ屋敷に陥りやすくなります。

ゴミ屋敷 心理 ブログ02

ゴミ屋敷になる心理(3)もったいないと思う

 

まだ使えるものをもったいないと思う心は大切ですが、もったいないから物を捨てられないという心理はゴミ屋敷に陥りやすいです。

 

・いつか使うかもしれない

・まだ使えるから捨てるのは嫌だ

・捨てるという行為があまり好きではない

 

このような心理状態は注意が必要です。

今使っているバスタオルはまだ使えるから捨てない、新しいものも買わない、というのはエコと言えるでしょう。

ですが、新しいバスタオルをもらったのに、まだ使えるからと捨てないで新しいバスタオルが増えていくような状態は、物が増えていくのでゴミ屋敷に陥りやすいです。

もったいないという心理は、貧困の経験がある人などに多く、そういう人は捨てることに抵抗がありがちです。

 

ゴミ屋敷になる心理(4)孤独を感じている

 

学校や会社で人間関係がうまく構築できなかったり、いじめられてしまったり、トラブルを起こしたことがある人は、孤独を感じやすくなっています。

ゴミが周りにあると不快に思うのが一般的ですが、孤独を感じている人はゴミが近くにあるということが「安心」と感じてしまうケースがあります。

物を捨てたり、片付けたりすると、物がなくなる=孤独になるという心理から、ゴミを溜めてしまう・集めるという行動に出てしまうこともあります。

ゴミ屋敷 心理 ブログ03

ゴミ屋敷になる心理(5)精神疾患がある

 

ゴミ屋敷に陥る人には、精神疾患であるケースがあります。

例えば、「強迫性貯蔵症」といって、物が周りにないと不安になってしまう、いつか使うかもしれないものを捨てることが出来ない、という心理が強く働いてしまうのです。

そのため、いらないものを捨てるという行為を極端に嫌がってしまって、ゴミ屋敷と化してしまうのです。

 

ADHDの人は、自分の行動を律することが難しくなりがちで、ゴミを捨てる・ゴミがいるかいらないか判断するのが苦手という症状が出てしまいます。

 

このように、精神疾患があると、ゴミ屋敷に陥りやすくなります。

 

なぜそのような心理になるのか

 

ゴミ屋敷に陥りやすい5つの心理状態を紹介しましたが、精神疾患を覗いて、他の心理は誰がなってもおかしくないものです。

なぜ、そのような心理状態になってしまうのかというと、その原因は「習慣」と「過去の経験」の2つに大きく分けられます。

 

まず、習慣というのは私たちが日々過ごすうえでとても重要なものです。

ゴミをゴミ箱に捨てる。ゴミが溜ったらゴミ回収に出す、という習慣があります。

その逆で、汚れていても平気、汚い部屋にも慣れてしまう、ゴミを捨てられないという「習慣」が積み重なってしまうことは、ゴミ屋敷を作る大きな要因になります。

 

過去の経験は、私たちの心理に大きく影響します。

貧困の経験や、孤独を強く感じたことがあるという「経験」があると、物を捨てられなかったり、物があると安心してしまったりといった心理状況に陥ります。

 

ゴミ屋敷を作らないために

 

ゴミ屋敷になりそうだと悩んでいる人は、以下に紹介する3つの方法を試してみてください。

 

・ゴミの量に関わらず、ゴミ回収の曜日になったらゴミを出す

・床に物を置かない

・友人を家に呼ぶ

 

3つをすべて行うのはハードルが高いかもしれませんが、まずはゴミを出すという習慣を作っていきましょう。

ゴミを出す習慣を作れれば、床に物を置かないという習慣も身につけることを始めましょう。

そうなれば、基本的には部屋は片付いているので、友人を家に呼んでみましょう。

整理整頓やいるものといらないものの区別は後回しにして、この習慣を取り入れていけば、ゴミ屋敷になることを防げるかもしれません。

ぜひ、参考にしてみてください。

ゴミ屋敷 心理 ブログ04

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