部屋にわく害虫別の対処法を徹底解説!
暑い時期やじめじめした時期は、虫の活動が活発になります。
普段は外にいる害虫も、ちょっとした隙間から部屋に入ってきては、多くの人たちを悩ませています。
部屋の中に入ってきて、部屋にいつまでもとどまっている害虫は、どのように対処すればいいのでしょうか?
今回は、こんな悩みを持っている方のために、部屋の害虫の対処法について説明していきます。
部屋によくわく害虫のなかでも、特にやっかいなのがゴキブリとハエです。
ゴキブリとハエの害は、見た目がグロテスクなことだけではありません。
ここでは、これらの害虫の特徴と、どんな害をもたらすかについて説明していきます。
ゴキブリは一匹いるだけでも嫌なものですが、厄介なことに、繁殖力が非常に強いのが特徴です。
一般宅の部屋によく現れる「クロゴキブリ」のメスは、一生に15~20回、卵の詰まった「卵鞘」を産みます。
1つの卵鞘の中には22~28個の卵が詰まっているので、1匹最大560匹ものゴキブリを産み落とす危険があります。
また、赤痢菌やサルモネラ菌などの病原菌を運ぶのもゴキブリの特徴です。
さらに、ゴキブリの糞や死骸はアレルゲンになります。
コンセントのコードなどをかじるため、電化製品のショートを引き起こすリスクまであります。
ハエもゴキブリ同様、繁殖力が強い害虫です。
ハエは1回に50~150個、一生に500個もの卵を産みます。
卵はたった一日で孵化し、2週間足らずで成虫になるなど、成長スピードが早いのも厄介です。
一般宅の部屋で見かけるハエは「イエバエ」という種類で、好んで家の中に入ってきます。
ハエは食べ物にたかるうえ、大腸菌や赤痢菌などの病原菌を運ぶ害虫です。
かつて大きな健康被害をもたらした「O-157」も、イエバエが媒介になって発生しています。
コバエは、小さなハエの総称で、一口にコバエといっても、様々な種類がいます。
コバエはハエと違って、病原菌を運んだりはしません。
ただし食べ物だけでなく、ゴミや糞尿にもたかるため、食品衛生上、大きな問題を引き起こします。
特に、コバエの一種である「ノミバエ」は、食品の肉の隙間に産卵することも多いため、注意が必要です。
ここまで、部屋にわく害虫の主な種類と特徴、もたらす害について説明してきました。
では、これらの害虫を駆除するためには、どうすればいいのでしょうか?
ここではまず、ゴキブリの主な対処法について説明していきます。
部屋の中でゴキブリと出くわした場合、新聞紙などで叩き潰すと効果的です。
このときのポイントは、ゴキブリが向かってくる前側に立つことです。
ゴキブリは目が悪いため、前に立ってもこちらを察知できません。
潰し損ねると前に向かってきますが、ゴキブリはバックできないのがその理由です。
ゴキブリのお尻には風を察知する器官があるので、後ろから狙うと逃げられる危険が高くなります。
生命力の強いゴキブリでも、窒息には勝てません。
ゴキブリの腹部に洗剤や液体石鹸をかけると、呼吸するための気道が詰まって窒息します。
ただし、この場合、窒息するまでに時間がかかるのが難点です。
弱ってきたら、さらに洗剤をかければ、仕留める時間を短くできます。
部屋の中にいるゴキブリを効率的に駆除したいなら、「ブラックキャップ」などの毒餌剤が有効です。
ブラックキャップでは、餌を食べたゴキブリを駆除できるうえ、腹の中の卵にも効果があります。
さらに、餌を食べたゴキブリの糞や死骸を食べたゴキブリも駆除できるため、多くのゴキブリを一掃できます。
使い方は、部屋の中にブラックキャップを置くだけと簡単です。
部屋にわくハエやコバエは、どのように駆除すればいいのでしょうか?
ここでは、ハエやコバエの対処法について説明していきます。
ハエを叩き潰すにはハエたたきも有効ですが、近年では「電撃ラケット」が人気です。
電撃ラケットはその名のとおり、ラケットの形状をしており、網の部分には電気が通っています。
電撃ラケットでハエを叩けば、ハエを感電させられます。
ハエたたきや電撃ラケットは、100均などでも購入可能です。
殺虫剤でなくても、「ファブリーズ」などの除菌スプレーを吹きかけることで、ハエを退治できます。
これは、除菌スプレーに「界面活性剤」が使われているからです。
虫は体の表面にある「気孔」という穴で呼吸をしています。
ハエの気孔は油で覆われているため、水ははじきますが、水と油を混ざりやすくする界面活性剤を吹きかけると、体表の油を溶かして体の中に浸透していきます。
結果、気孔が詰まって窒息させられるのです。
ここまで、ゴキブリとハエ・コバエ、それぞれの駆除方法について説明してきました。
ここまで説明した方法以外に、ゴキブリやハエを含めた害虫全体に効く駆除方法もあります。
ここでは、部屋にわく害虫全体に効く対処法について説明していきます。
害虫を駆除する一番簡単な方法は、殺虫剤を直接噴射することです。
大きく、生命力の強い害虫でも、殺虫剤を長時間噴射すれば十分駆除できます。
部屋の中に潜んでいる害虫を一気に駆除したいなら、霧タイプの殺虫剤が有効です。
霧タイプの殺虫剤を使えば、薬用成分が部屋全体に浸透し、部屋の中に潜んでいる害虫に広く効果を及ぼせます。
ただし霧タイプの殺虫剤は、直接噴射するのと比べて、殺虫効果が弱くなってしまいます。
他の部屋に逃げられる可能性もあるので、使うときは全ての部屋で同時にかけるのが有効です。
自分で対処できないと思ったら、害虫駆除業者に依頼するのも一つの方法です。
害虫駆除業者は、害虫の隠れ場所を熟知しているので、効果的に害虫を駆除してもらえます。
ここまで説明した方法を使えば、高確率で部屋の中にわく害虫を駆除できます。
とはいえ、いくら害虫を駆除しても、部屋の中が害虫の好む環境になっていては、またすぐに害虫がわいてしまうでしょう。
害虫は、汚い場所を好みます。
そのため、害虫が大量にわかないよう、部屋の中をきれいに保つことも忘れてはいけません。
もし、あなたの部屋の中にゴミや不用品が大量にあるなら、ゴミ屋敷清掃業者に依頼して、部屋を片付けてもらってはどうでしょうか。