マンションで汚部屋になってしまった時の対処法
仕事が多忙であったり、ストレスが溜まったりして、いつの間にか汚部屋になってしまったというケースは少なくありません。
ゴミ屋敷というと、「一軒家」のイメージが強いですが、汚部屋はマンションでも大きな問題となっています。
アパートやマンションは集合住宅なので、一軒家の汚部屋・ゴミ屋敷よりも深刻化することが多いです。
そこで今回は、マンションで汚部屋になってしまった時の対処法と、汚部屋をそのままにしておくと生じるリスクについて解説いたします。
ゴミ屋敷というと、家のなかがいらないもので溢れ、道路にまでゴミが散乱しているような、一軒家の印象強いかと思います。
メディアで取り上げられる汚部屋やゴミ屋敷も、一軒家であることが多いです。
しかし、実際は、一軒家よりもマンションの方が汚部屋化しやすいのが現状となっています。
マンションの方が汚部屋化しやすいのは、次の3つが原因です。
まず1つ目は、マンションに暮らす人は単身世帯が多いという点です。
ほかに家族がいれば、自分が掃除をしなくてもほかの誰かが掃除や片付けをしてくれることもあるでしょう。
しかし、1人暮らしだと、掃除や片付けはすべて自分で行わなければなりません。
仕事が忙しかったり、出勤時間がゴミ出しの時間と合わなかったりすると、家のなかにどんどんゴミが溜まります。
また、同居する人がいないと来客がない限り部屋のなかを見るのは自分だけです。
少し部屋が汚れていても、「自分しか見ないからいいや」という気持ちになり、片付けや掃除がつい後回しになってしまうこともあります。
その結果、部屋のゴミがある生活に慣れ、気づいたときには汚部屋化してしまうケースが少なくないのです。
マンションに一人暮らしをしている人の多くが、仕事を持つ社会人です。
仕事が多忙だと、掃除をする時間が満足に取ることができないことが多いです。
忙しさから、「家にはただ寝に帰るだけ」という人も多くいます。
家でリラックスする時間も取れない状況では、家のなかをキレイに保とういう気さえ起きない方も少なくありません。
そんな仕事の忙しさも、汚部屋となってしまう大きな原因なのです。
一軒家は道路に面しているため、汚部屋だということが外からわかりやすいことが多いです。
そのため、周囲の目が気になり、掃除をしようという意識も働くことも。
ですが、マンションの場合は、基本的に外から汚部屋だということの判別が難しいです。
2階以上であれば、部屋のなかを直接見ない限り、ゴミが溜まっているとは分かりません。
こういった、マンションの“人の目につきにくい”という点も、汚部屋になりやすい原因の1つです。
外からは汚部屋には見えない“隠れ汚部屋”が、マンションには多くあります。
マンションが汚部屋化した場合は、自分だけでなく周囲の人にも悪影響を及ぼします。
一軒家の場合も同様ですが、隣の部屋までの距離が近く、多くの人が居住するマンションでは、たくさんの人に迷惑をかけることになるのです。
マンションの汚部屋が周囲にもたらす弊害には、次のようなものがあります。
ゴミをそのまま放置し、不衛生な環境が続くと、さまざまな害虫が発生します。
コバエやハエ、そしてゴキブリも大量に繁殖する恐れがあるのです。
こういった害虫は、短期間で何倍にも増えます。一度虫が湧くと、徹底的に処理することが難しいです。
害虫は他の部屋にも移動するため、マンションなどの集合住宅の場合、1つでも汚部屋があると、他の住人にまで悪影響を及ぼす可能性があります。
汚部屋で一番恐ろしいのは、「火災」です。
汚部屋には、さまざまなゴミが蓄積しています。
そのなかには、発火性のあるものが埋もれているケースも少なくありません。
また、ゴミがたくさん溜まっている汚部屋は、一度火が付いてしまうと一瞬で火の手が回ってしまいます。
汚部屋で火災が発生した場合、大量のゴミが燃料となり、大火災になる危険があるのです。
過去には、汚部屋の火災で住人が亡くなった事例も発生しています。
マンションの場合は、隣の部屋へ燃え移る可能性もあるため、近隣の型も命の危険にさらされることになるのです。
汚部屋に溜まった食べ残しや飲み残しは、放置しておくと腐敗し、悪臭を発します。
こういった悪臭や異臭が酷くなってくると、臭いが他の部屋にも漂うようになり、住民にも迷惑をかけることになりかねません。
しかし、長い間汚部屋に住んでいる入居者自身は、悪臭に慣れていき、周囲に迷惑をかけている自覚がない人もいます。
汚部屋をそのまま放置すると、周囲に悪影響を及ぼすのはもちろん、大きな問題に発展するリスクもあります。
マンションで汚部屋になってしまった場合、入居者本人に生じるリスクについてご紹介していきます。
ゴミを捨てずにそのまま放置しておくと、害虫や悪臭が発生することはもちろん、当然部屋も汚れていきます。
壁紙はカビや食べ残しで真っ黒になり、床には腐敗した物が染み込んで変色するなど、汚部屋ではよくある事例です。
賃貸マンションの場合、退去時は清掃料がかかります。
汚部屋だと、汚れた部屋を元の状態に戻すための清掃料が通常よりもかさむことがほとんど。
あまりにも汚れが酷く、清掃だけでは原状復帰が難しいと、フローリングの張替えなど、修繕費がかかることもあります。
その結果、退去時に高額な費用がかかり、出費がかさむ可能性があるのです。
近隣住民や管理会社から、ゴミを片付けるように警告されていても、汚部屋を改善しなかった場合は、訴訟を起こされる場合もあります。
訴訟は、警告をしているのにもかかわらず改善がない場合の最終手段です。
裁判を起こされれば、強制退去を命じられる可能性もあります。
マンションの汚部屋は、一軒家よりも深刻な問題です。
しかし、一度汚部屋に陥ってしまうと、自分だけではどうにもできないこともあるでしょう。
そんなときは、汚部屋の清掃を専門に行っている業者の利用を検討してみましょう。
自分では対処できない汚部屋問題も、プロの手を借りれば1日から数日で解決することができます。
相談は無料で行っているので、まずは一度問い合わせてみましょう。