ゴミ置き場をカラスに荒らされない対策
ゴミ置き場で起こりやすい、「カラス」による被害。
街中でゴミ置き場が、カラスに荒らされているのを見かけたことがある方は大半かと思います。
ゴミ置き場がカラス被害にあうと、生ゴミが散らかり、街が汚れてしまいます。
カラス被害を防ぐには、ゴミの出し方を工夫するなど対策が必須です。
そこで今回は、カラスにゴミ置き場を荒らされない対策について徹底解説いたします。
Contents
なぜカラスによる被害が後を絶たないのか。
それは、ゴミ置き場にはカラスのエサとなる生ゴミが豊富にあるからです。
カラスは雑食性のため、肉、魚、野菜、果物、なんでもエサにします。
私たち人間が捨てる生ゴミは栄養が豊富で、カラスにとっては格好の食料なのです。
とくに、カラスが繁殖期を迎える4月から8月までは、より多くのエサを求めるため、カラスによるゴミ荒らし被害が多発します。
カラスは生きていくために、食料が豊富にあるゴミ置き場を荒らし続けます。
学習能力が高いカラスは、「このゴミ置き場には食料がたくさんある」と認識するため、対策をしなければ状況はどんどん悪化してしまうのです。
ゴミ置き場がカラス被害に遭わないためにも、次の対策を実践してみましょう。
生活スタイルによっては、ゴミ出しの時間が合わないこともあるかと思います。
しかし、収集日ではない日にゴミを捨てるのはNGです。
置きっぱなしになっているゴミは、カラスにとっては格好の的になりがちです。
収集までの時間が長ければ長いほど、カラス被害に遭うリスクは高くなります。
多くの自治体で、ゴミ出ルールを「収集日の当日朝まで」と定めています。
なぜなら、当日の朝とすることで、集積所にゴミを置いておく時間を極力短くするためです。
収集日当日の朝というルールを設けることで、カラスはもちろん猫による被害の防止にも繋がります。
カラスが狙っているのは、食料となる生ゴミです。
生ゴミが多いほど、餌場として魅力があるため、食料を求めているカラスに狙われやすくなります。
カラスのエサとなる生ゴミそのものを減らすことも、カラス対策として有効です。
「食材ロスを出さない」「食べ残しを出さない」この2つを心がけるだけで、家庭から出る生ゴミの量を減らすことができます。
まず買い物をするときは、食べきれる量を購入することが重要です。
出かける前に冷蔵庫のなかをチェックして、重複買いはもちろん食材を買いすぎないよう意識しましょう。
また、週末は冷蔵庫に残っている余り食材で、在庫を使い切りメニューをと取り入れるのもおすすめです。
カレーやスープなどの料理は、どんな具材でも美味しくまとまるので、在庫を一掃するのに向いています。
カラスにゴミ袋をつつかれ、破られないよう、ゴミ置き場に「防鳥ネット(カラスよけ)」を設置している場合もあるでしょう。
防鳥ネットがあるのとないのとでは、カラスによる被害がまったく違います。
防鳥ネットが設置されていない場合は、自治体に相談してみましょう。
防鳥ネットは正しい方法で使用しないと、カラスによる被害を防ぐことはできません。
ゴミ置き場に防鳥ネットがある場合は、次の3つに注意しましょう。
ゴミを出す際は、防鳥ネットでゴミ袋をしっかり多い、はみ出ないようにすることが大切です。
少しでもネットからはみ出していると、カラスがつつきゴミ置き場を荒らしてしまう原因になってしまいます。
防鳥ネットで覆っても、重しで固定しなければ意味がありません。
カラスがつついてもゴミ袋が出ないよう、重しをして防鳥ネットを固定しましょう。
ゴミを出して防鳥ネットを固定したら、最後に隙間がないかを確認しましょう。
カラスは学習能力が高い動物のため、わずかな隙間も見逃しません。
カラスがつついて中身を出せないよう、防鳥ネットでゴミ袋を隙間なく覆うことが重要です。
カラスは、嗅覚にはあまり優れていませんが、視覚が働きます。
そのため、ゴミ袋の表面に生ゴミが入っていると、「エサがある」と認識して、ゴミ置き場を荒らしに来ます。
カラス被害を避けるためにも、生ゴミはできるだけゴミ袋の中心に入れ、カモフラージュしましょう。
生ゴミをそのまま捨てるのではなく、袋に二重にして捨てるなどの工夫が必要です。
視覚に優れているカラスですが、嗅覚が鈍いため、色で食べ物と判断する場合があります。例えば、赤い紙くずでも、カラスからは果物や野菜などの食料に見えることがあるのです。
そのため、食べ物ではなくても、赤や黄色、オレンジなど、野菜や果物に見える色のゴミは、生ゴミ同様、わかりづらくして処分しましょう。
お使いのゴミ置き場がカラス被害にあったときは、まず管轄の自治体へ問い合わせましょう。
カラス被害の有効な対策方法を教えてくれるほか、防鳥ネットを無償で貸し出している自治体もあります。
また、万が一ゴミ置き場でカラスの雛や巣を発見した場合は、被害を防ぐためにも、すぐに管轄の保健所へ連絡しましょう。
ゴミ置き場のカラス被害は、ゴミ出しを少し工夫するだけで防ぐことができます。
ですが、ゴミ置き場は地域で共有しているものなので、1人の努力だけでは結果が実りません。
地域の人々と協力して、ゴミのない清潔な街で暮らしていけるよう、できることから実践してみましょう。