ゴミ出し時にこそ注意が必要!感染症対策のためのゴミの出し方
普段、新型コロナウイルスの感染症対策をきちんとしている方のなかにも、ゴミ出し時には、これといった対策をしていないという方は多いのではないでしょうか。
ゴミ出しは、時間にして数十秒~数分程度で済みますが、この短い時間のなかでも、ゴミが媒介となって、感染してしまうリスクがあります。
だからこそ、ゴミ出し時にも、しっかりと感染症対策をするようにしましょう。
今回は、ゴミ出し時の感染症対策について、説明していきます。
Contents
冒頭で説明したとおり、ゴミ出し時にも、ウイルスに感染してしまうリスクがあります。
他の人が出したゴミのなかには、ゴミを出した人の唾液や鼻水が付着したものも含まれています。
ゴミを出したのがウイルスの保有者であれば、そのゴミやゴミ袋にウイルスが付着している可能性があり、これらをうっかり触れば、そこから感染してしまう危険があるのです。
また、外側にウイルスが付着したゴミ袋を出してしまえば、それを回収する自治体の職員や清掃業者、処理業者の人たちを感染の危機にさらすことになってしまいます。
そうならないためにも、このあと紹介する方法で、感染症対策をしたうえでゴミ出しをするようにしましょう。
まずは、ゴミ出しに行くときの感染症対策について、説明していきます。
ゴミ出しの際にできる感染症対策は、主に以下2つあります。
ここでは、それぞれの対策について、説明していきましょう。
通勤や通学、用事などで外出するときは、きちんとマスクを着用するものの、ゴミ出しのときは、すぐに戻ってくるということもあって、マスクを着用しないという人は少なくありません。
このちょっとした合間にも、マスクを着用しないことで、感染してしまうリスクが高くなります。
そのため、ゴミ出しのときも、しっかりマスクを着用するようにしましょう。
ゴミ出しのとき、ゴミ収集所沿いの道に人通りが多かったり、同じ時間にゴミを出す人が多かったりすると、感染リスクが高くなります。
感染リスクを低くするためには、人通りの少ない時間帯を狙って、ゴミ出しをするのが有効です。
次に、感染症対策のためのゴミの捨て方について、説明していきます。
感染を防ぐうえで、特に扱いに注意が必要なゴミは、以下のとおりです。
マスクや使用済みのティッシュには、これらを使用した人の唾液や鼻水が、空のペットボトルやびん、缶には、飲んだ人の唾液が付きます。
万が一、自分がウイルスを保有していた場合、これらのゴミを誰かがうっかり触ってしまった場合に、感染させてしまう危険があります。
そうならないためにも、上記のゴミは、次のパートから紹介するやり方で適正に処分するようにしましょう。
環境省で提唱されている、新型コロナウイルスに関わる、ゴミの出し方は以下の3つです。
引用:環境省「新型コロナウイルスなどの感染症対策としてのご家庭でのマスク等の捨て方」
このゴミ出し方法は、マスクやティッシュを捨てる際に有効です。
ここでは、それぞれの内容について、1つずつ説明していきましょう。
(以下は、上記の環境省のゴミの捨て方について、独自の解説を加えたものです)
ゴミ袋をしばる際は、ゴミ袋に入っている使用済みのマスクやティッシュに、手を触れないように注意しましょう。
一度捨てたマスクやティッシュを触った手で、ゴミ袋の外側を触ってしまうと、唾液や鼻水にウイルスが含まれていた場合に、ゴミ袋の外側にウイルスが付着してしまいます。
この状態のままゴミに出すと、他の人がゴミ袋に触れた際、ウイルスをうつしてしまいます。
そうならないためにも、ゴミには直接触らないよう、注意しましょう。
ゴミを出す際は、ゴミがこぼれないよう、袋をしっかり縛って出すようにしましょう。
こうすることで、マスクやティッシュが、ゴミ袋の外側に触れることを防げます。
マスクやティッシュなどのゴミが、ゴミ袋の外側に触れてしまった場合は、他の人が触れても大丈夫なように、袋を二重にしてゴミに出しましょう。
ゴミを出した後は、しっかり手を洗いましょう。
環境省では、石鹸と流水でよく洗うことが推奨されています。
ペットボトルやびん、缶などをゴミに出す際には、飲み残しや、飲み口に付着した唾液をきれいに洗い流してから捨てるようにしましょう。
こうすることで、ウイルスを保有していた場合でも、ゴミに触れた人が感染してしまうリスクを低くできます。
以下に該当する人は、ペットボトルやびん、缶を捨てる際、さらに注意が必要です。
これらにあたる場合、中身を十分に洗うのはもちろんですが、そこから1週間ほど期間をあけてから、ゴミに出すようにしましょう。
感染している場合、ペットボトルなどの飲み口には、ウイルスが付着しています。
物の表面にウイルスが付着した場合、感染力を失うまでに24~72時間ほどかかると言われています。
そのため、洗ったからといって、すぐにゴミに出してしまうと、それを他の人が触った場合に、感染させてしまう危険があるのです。
これを防ぐために、感染症で療養中、または感染の疑いがある人は、1週間ほど置いてから、ペットボトルなどをゴミに出すようにしましょう。
ゴミ出し時にするべき、主な感染症対策は、以下のとおりです。
ゴミ出しに行くとき |
マスクを着用する 人通りの少ない時間を狙う |
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ゴミの出し方 |
マスク ティッシュ |
ゴミに直接触れない ゴミ袋をしっかりしばって封をする ゴミを捨てた後は手を洗う |
ペットボトル びん 缶 |
中身をよく洗う |
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療養中のゴミの出し方 |
ペットボトル びん 缶 |
中身をよく洗う 1週間経ってから捨てる |
上記の対策を徹底することで、ゴミ出し時に自分が感染するリスクを低くできるほか、他の人が感染するリスクも抑えられます。
自分や周囲の人たちを感染の危機にさらさないためにも、ぜひ対策するようにしましょう。