ゴミとリサイクルの基本知識を解説

日々、生活していくなかで当たり前のように出るゴミ。

私たちの暮らしが豊かで便利なものになればなるほど、ゴミの量は増えつつあります。

しかし、ゴミがこのまま増え続ければ、環境を汚染したり、生態系を破壊したり、さまざまな問題を深刻化させてしまいかねません。

そういった問題を食い止めるのに有効とされているのが、ゴミのリサイクルです。

最近では、エコバッグやマイボトルが推進されているように、ゴミを減らすことへの取り組みが重要視されつつあります。

地球や環境への悪影響はもちろん、乏しい資源を有効活用するためにも、リサイクルが重要なのです。

そこで今回は、ゴミをリサイクルするメリットや手順、リサイクルが可能なゴミの種類について詳しく解説いたします。

ゴミ リサイクル ブログ01

ゴミをリサイクルする5つのメリット

 

ゴミをリサイクルして再利用することは、地球環境はもちろんさまざまなメリットがあります。

 

ゴミをリサイクルするメリット1.限られた資源を有効に活用できる

 

日々、意識せずにエネルギーを使用していますが、日本は他国と比べて資源が乏しい国です。

関西電力の「日本のエネルギー事情」によると、日本は世界第4位のエネルギー消費国であるのにも関わらず、エネルギー自給率はたった12%と発表されています。

日本は先進国のなかでもエネルギー資源が少なく、使用資源の大半を輸入に頼っているのです。

便利で豊かな生活が送れる日本では、新しいものがどんどん作られています。

しかし、ものを作るには資源が必要です。

紙を作るのには原料となる木を伐採しなければなりませんし、プラスチック製品を作るには石油が必要となります。

リサイクルによって資源が有効活用されれば、限られた資源のムダ遣いを防ぐことにも繋がるのです。

 

ゴミをリサイクルするメリット2.ゴミの量が減り、焼却時に発生する有害物質を削減できる

 

集められたゴミは、焼却処分されます。

ゴミを償却する際には膨大な量の燃料を使用しますが、このとき二酸化酸素をはじめとする有害物質も多く発生しているのです。

こういった有害物質が増えれば、環境汚染や生態性へ悪影響を与えてしまいます。

リサイクルによりゴミの量が減少することで、ゴミを償却する回数が減り、地球環境を守ることができるメリットがあります。

 

ゴミをリサイクルするメリット3.埋立地を長く使用できる

ゴミ リサイクル ブログ02

ゴミの最終的な行先は、「最終処分場」です。

焼却後のゴミや燃やせないゴミなど、すべてのゴミが、最終処分場に埋められます。

ゴミを埋めているだけなので、埋め立て地には限界があります。

東京二十三区清掃一部事務組合、東京23区のごみ処理のコラムによると、東京のごみ埋め立て地は東京湾しかないと言われています。

このままゴミが増え続ければ、近い将来ゴミの埋め立てができなくなり、日本がゴミに溢れてしまう可能性も危惧されているのです。

リサイクルによりゴミが減れば、埋め立て地の寿命を延ばすことも可能になります。

生態系や農作物への被害を考えると、ゴミの埋め立て地を新たに作ることは困難です。

埋め立て地をできるだけ長く使い、ゴミ問題の解決を先伸ばしするためにも、リサイクルが重要視されています。

(参照元:https://www.union.tokyo23-seisou.lg.jp/shiro/nakattara/05.html

 

 

ゴミをリサイクルするメリット4.省エネになる

 

ゴミを焼却する際だけでなく、新たに物を作り出すときも多くのエネルギーを使います。

しかし、リサイクルによって資源を再利用すれば、消費エネルギーを抑えることが可能です。

物をつくるとき、材料を集めてイチから作るのと、資源をリサイクルして作るのとでは、消費エネルギーにかなりの差が生じます。

 

ゴミをリサイクルするメリット5.地球温暖化の防止になる

 

リサイクルによってゴミの量が減り、二酸化炭素などの有害物質や消費エネルギーが減ることは、地球温暖化の防止にも繋がります。

地球温暖化が進むと、作物が育たなくなったり、動植物が死滅したり、さまざまな問題が発生する可能性があります。

日本では毎年、夏になると猛暑日が増え、ゲリラ雷雨などの異常気象も発生していますが、これも地球温暖化が原因のひとつと言われています。

 

リサイクルできるゴミの種類

ゴミ リサイクル ブログ03

ゴミをリサイクルすることは大切ですが、どんなものでも再利用できるわけではありません。

リサイクルできるゴミには、以下のようなものがあります。

 

<リサイクルできるゴミ一覧>

・ペットボトル

・プラスチック製容器

・発砲スチロール

・牛乳パック

・ガラスびん

・スチールかん

・アルミかん

・紙

・生ごみ

・自動車

・自転車

・家電製品

・パソコン

・スマートフォン(携帯電話)

 

リサイクルによってつくられるもの

 

ゴミがリサイクルされ、新たなものに生まれ変わります。

あつめられたゴミを原料に作られたものを「リサイクル製品」と言いますが、ゴミによってつくられる製品には違いがあります。

参考までに、リサイクル例の一部をまとめました。

 

ゴミからのリサイクル製品①ペットボトル

ゴミ リサイクル ブログ04

飲料などに使われるペットボトルは、一度で粉砕されフレークやフレットと呼ばれる粒になります。

その後、飲料や洗剤のボトルや衣類、シーツ、カーペット、結束バンド、ごみ袋など、さまざまな製品として再利用されているのです。

 

ゴミからのリサイクル製品②プラスチック製容器

 

お菓子の包装袋や食品トレーなどのプラスチック製容器は、新しい包装やトレーもほか、車止め、擬木、ごみ袋などの製品に生まれ変わります。

 

ゴミからのリサイクル製品③発砲スチロール

 

商品の梱包に使われる発砲スチロールは、熱すると小さくなるのでリサイクルに向いている素材です。

梱包材や緩衝材のほか、文房具も作られています。

 

ゴミからのリサイクル製品④牛乳パック

 

スーパーなどでも再利用を促進している牛乳パックは、トイレットペーパーなどの紙製品に再加工されます。

 

ゴミをリサイクルする方法

 

資源をムダなく活用し、リサイクルをするためには、私たち一人ひとりが「ゴミの出し方」に気を付ける必要があります。

ゴミをリサイクルするために、以下3つの方法で、正しくゴミを処分しましょう。

 

1.自治体のゴミ出しルールを守り、きちんと分別する

2.集団回収(資源回収)に出す

3.スーパーや小売店、販売店などの回収に出す

 

ゴミをリサイクルする一番身近な方法は、自治体ごとにゴミ出しルールを守って処分することです。

「燃えるごみ」「燃えないごみ」「ペットボトル「缶・瓶」など、しっかり分別して決められた収集日に出しましょう。

また、地域ごとに、家庭から出る古紙や衣類などの資源を集める「集団回収」を行っています。

リサイクル活動の一環として行われている集団回収に出すことで、ゴミを再利用に繋がります。

スーパーで食品トレーを回収しているように、販売店や小売店へ持ち寄るのも、リサイクル活用をする一つの方法です。

小型家電なども、家電量販店で回収を行っています。

 

まとめ

ゴミ リサイクル ブログ05

便利な生活を送っていると忘れがちですが、私たちの資源には限りがあります。

このまま資源を使い続ければ、いつか資源が底を尽き、日本がゴミに溢れた国になる可能性もゼロではありません。

限りある資源を有効活用するためにも、一人ひとりがリサイクルについて考え、正しくゴミを処分することが重要です。

ゴミはしっかり分別し、資源をムダにしないよう心がけましょう。

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