ゴミ屋敷の終活とは?片付けの手順や必要な物の基準
終活とは、人生の終わりを安心して迎えられるよう前向きに準備を進めることです。
4人に1人が65歳以上という高齢化社会となった日本では、家族や周囲の人たちに迷惑をかけないためにも、終活を考える方が増えてきています。
終活には、片付けや介護、お墓、葬儀の準備、遺言書の作成などが挙げられます。
中でも片付けは、終活において一番大切といっても過言ではありません。
そこで皆さんに質問です。
皆さんの中で、下記のような悩みや疑問を抱いている方はいませんか?
ゴミ屋敷状態だと、片付けが難しく終活もなかなか思い通りに進みません。
そこで今回は、ゴミ屋敷の終活について、正しい片付けの手順や必要になる物の準備などについて解説していきます。
Contents
まずは、ゴミ屋敷の終活で片付けが大切な理由について解説していきます。
具体的な理由としては、下記の3つが挙げられます。
それでは1つずつ解説していきます。
ゴミ屋敷の終活で片付けが必要な1番の理由としては、「ゴミ屋敷からの脱却」が挙げられます。
高齢者の中には物を片付けられない方が多く、自宅がゴミ屋敷となっている場合も少なくありません。
物が多くあるだけでも片付けがしづらく、次第に手を付けるのが億劫になってしまうのです。
ゴミ屋敷には物がたくさんあるため、中には価値のあるお宝が眠っている場合があります。
そういったお宝が後から見つかってしまった場合、遺産相続の争いが起きて大きなトラブルに繋がってしまう可能性があります。
家族のいざこざが起きないようにするためにも、なるべく終活時点でゴミ屋敷を片付け、価値のある物とない物をしっかり分別しておくと良いでしょう。
高齢者になり体の自由が効かなくなってくると、終活どころか掃除すらままなりません。
そのため、家族や周囲の人たちの力を借りるしか方法がなくなり、迷惑をかけてしまうことになるでしょう。
体が元気なうちに、ゴミ屋敷を片付けて身も心もスッキリしておいた方が安心です。
ここからは、ゴミ屋敷の片づけ手順について詳しく解説していきます。
具体的な手順としては、下記の3ステップになります。
それでは1ステップずつ解説していきます。
終活における片付けは、普段の片付けとは一味違います。
まずは、これから使わないであろう不用品を思い切って捨てましょう。
その後、自身の遺産や財産として残したいものを分けて、きたるタイミングまで丁寧に管理します。
特にゴミ屋敷の場合、一度の片付けだけでもかなりの労力がかかるため、不用品を処分できた後は必要以上に物を増やさないように心がけましょう。
片付けを進めていくと、思い出の詰まった大切な品が出てくることが多いです。
写真や日記のほか、人には見られたくない物まで出てくる可能性もあるため、そういった大切な物はしっかり整理しておきましょう。
デジタル遺品とは、SNSの使用履歴や電子口座など、ネット上に残った遺品です。
こういったデジタル遺品には、自分がいなくなってしまった後に家族が管理するのは大変なものです。
そのため、ゴミ屋敷を片付けるタイミングで整理をしておき、必要ならば家族にパスワードなどの情報も伝えておくと良いでしょう。
ちなみに、デジタル遺品の処理は最近多数の注目を集めており、スマホやインターネットでデジタル遺品処理のサービスを受けられる時代となっています。
自分でゴミ屋敷を片付けるのは、物が多くて手が付けづらく、結局なかなか終活が進まない事態に陥りやすいです。
そういった場合は、生前整理のプロである「生前整理業者」に依頼する方法があります。
片付けが苦手な方でも、プロの業者に頼めば丁寧に片付けてくれますし、処分する物としない物の仕分けもキッチリ行ってくれます。
生前整理業者の依頼にかかる費用は、自宅の間取りによって大きく異なります。
具体的な費用相場としては、下記にまとめた通りです。
1K:35,062円~
1DK:56,419円~
1LDK:77,733円~
2DK:104,569円~
2LDK:129,789円~
3DK:156,008円~
3LDK:179,357円~
4LDK:223,692円~
決して安い金額ではありませんが、この費用でゴミ屋敷問題を解決し終活を進められるなら、生前整理業者を利用するのもひとつの方法ではないでしょうか。
業者の生前整理には、ただ片付けを手伝うだけではなく、多数の業務内容が含まれています。
具体的な内容としては、下記の6種類が挙げられます。
生前整理業者の多くが、利用者のプライバシーをしっかり厳守し、相談から業務まで丁寧に対応してくれます。
そのため、「ゴミ屋敷だから恥ずかしい。」と悩んで1人で抱え込むのではなく、無理ならプロと一緒に終活を進めていくのも良い方法と言えるでしょう。
具体的な基準としては、下記の3つがあります。
当たり前ですが、必要な物を見分けるには自分で基準を設けるしか方法がありません。
例えば、「本当に大切だと思う物は残す」や「1年以上使っていない物は捨てる」といったように、自分に合った基準を一度考えてみましょう。
特にゴミ屋敷の場合、今までずっと目の前にあった物がなくなっていくのは、気持ち良さと同時に寂しさを覚えるケースも多いです。
しかし、「大切な物だけに囲まれて余生を過ごす」と考えれば、かなり気分良く終活に取り組めることでしょう。
「今後の生活に必要な物なのかどうか」を考えれば、物を分別するのが比較的簡単になります。
例えば、「いつか必要になるかも」と言いながらずっと物をしまい込んでおくのではなく、今後使わない可能性が少しでもあるなら処分してみましょう。
ゴミ屋敷の片づけを効率良く進めるためには、多少の思い切りが大切になります。
思い出の詰まった写真や日記、学生時代のアルバム、老後のために購入した趣味のグッズなど、少しでも大切だと感じるものはなるべく取っておきましょう。
それ以外の使わない物をすべて捨てるだけでも、かなり綺麗になるはずです。
また、「ダンボール〇個まで残す」など決めておき、溢れてしまった物はカメラで撮影して写真で所有しておくのもオススメです。
家族に渡したい物や自分が亡くなった後に処理してほしい物は、エンディングノートとして紙に記載しておきましょう。
物を保管している場所や思い出、物の処理方法といった要望を記載しておけば、亡くなった後でも家族に伝えることができて安心です。
また、家族への負担も少なくなるため、誰かに迷惑をかけてしまうこともありません。
ほかにも、土地や不動産の相続などもエンディングノートに記載しておけば、後から家族間でトラブルが起きる心配も少なくなるでしょう。
ゴミ屋敷の終活における片付けは、下記の手順で進めていくのがベストです。
もし大変だと感じたら、生前整理業者に協力してもらうのも有力です。
プロの業者なら片付けもスムーズに進めてくれますし、残りの人生を過ごすために必要な物かどうかもしっかり判断して残してくれます。
「ゴミ屋敷だから終活ができない」と諦めるのではなく、必要であれば業者と上手く協力してスムーズに終活を進めていきましょう。
本記事が、あなたのお役に立つことができれば幸いです。