ゴミ屋敷にならないためのゴミの分別方法
日本全国で深刻な問題となっている「ゴミ屋敷」。
ゴミ屋敷がもたらす影響は、自分自身だけで済むことではありません。
ゴミ屋敷をそのまま放置すると、害虫だけでなく火災が発生するリスクもあるため、周囲にも危害を及ぼす恐れがあるのです。
自宅や実家をゴミ屋敷化しないためには、まず正しくゴミを分別することが重要になります。
今回は、ゴミ屋敷化を防ぐゴミの分別方法について詳しくご紹介いたします。
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自宅がゴミ屋敷化してしまった人の多くは、基本的にゴミの分別がしっかりできていないことが多いです。
例えば、自分では「捨てた」つもりでも、実際にはゴミをただ部屋にすみっこに集めただけ。
そんな状態が続くと、当然ゴミはどんどん増えていきます。
燃えるゴミ、プラスチック、ペットボトル、缶・ビンなど…。
自治体が定めるゴミ出しルールをしっかり守れないことから、ゴミ出しが面倒になり、ゴミ屋敷化してしまう人もいるのです。
ゴミ屋敷の人に多いゴミの捨て方に多くあてはまる特徴は、
「ゴミ袋に直接捨てる」
「同じ種類のゴミを重ねる」
「部屋に隅っこにゴミを積み重ねる」
などがあてはまります。
ゴミ屋敷のなかには、すでにゴミがたくさん詰まっているゴミ袋が部屋中を埋め尽くしているケースもあります。
これは、ゴミをしっかり分別せず、「ひとまずゴミをゴミ袋に入れた」ことが原因です。
ゴミをそのまま放置せず、ゴミ袋に入れることで“捨てた”という気になってしまいます。
ですが、実際には、ただゴミを袋に詰めただけの状態です。
ゴミ袋に集めたゴミは、収集日に出さなければ捨てたことにはなりません。
ですが、いろいろな種類のゴミが詰まった分別ができていないゴミ袋を出せば、回収してもらえないこともあります。
そう考えているうちに、ゴミを出しそびれて、どんどんゴミ屋敷化が進んでしまうのです。
テレビや雑誌などのメディアで、ペットボトルがベッドの隅に積み重なっていたり、空き缶がトイレに散乱していたりするゴミ屋敷を見たことはありませんか?
同じ種類のゴミが定位置に集まっているのも、ゴミ屋敷ではよくある光景です。
ゴミ屋敷の人は、「ゴミを捨てよう」と考えても、とりあえずここに置いておこう、とゴミとして処分する前の仮置き場を作ってしまいがちです。
仮置き場にゴミを集めた後、きちんとゴミ出しの日の捨てないまま時間が経つと、ゴミの地層ができるのです。
ゴミはいったん地層化してしまうと、量も多く、引っ張り出すのも大変なので、どんどんゴミ屋敷から抜け出せなくなってしまいます。
そもそも、なぜゴミの分別がゴミ屋敷化を防ぐことに繋がるのでしょうか。
ゴミの分別が必要な理由は2つあります。
1つ目の理由は、分別しないとゴミ出しが難しくなるということです。
基本的には、どの自治体でも“ゴミ出しルール”が定められています。
品目ごとに収集日が決められていることはもちろん、ペットボトルは一度洗って出すといったようなルールが設けられていることもあります。
しかし、普段から分別をしていないと、いざ捨てようと思っても、そのまま出すことはできません。
また一から分別をし直して捨てる必要があります。
汚れたゴミを1つ1つ分別するのは、とても手間がかかります。
その結果、途中で諦めてしまい、ゴミが溜まり続けてしまう人が多いのです。
2つ目は、ゴミと生活する空間をしっかり分けられることです。
ゴミを分別せず、そのまま放置していると、自分が普段生活するスペースが定まりません。
ゴミを置く場所が分けられ、品目ごとに片付いていれば、食事はダイニングテーブルで、仕事はデスクで、休む時はソファで、など、おのずと自分自身の暮らしも“定位置”が決まります。
しかし、ゴミがきちんと分別されず、ゴチャゴチャした状態だと、生活スペースにゴミがある暮らしが当たり前になってしまいます。
そのうち、ゴミがある空間での暮らしに慣れて、自宅が徐々にゴミ屋敷化してしまうのです。
自宅がゴミ屋敷化するのを防ぐには、ゴミを部屋に溜めないことが重要です。
そのためにも、正しいゴミの分別は必須になります。
まずは、自分が住む地域のゴミ捨てルールを知ることから始めましょう。
ゴミ捨てのルールは自治体によって異なるので、「自分が住んでいる地域」のルールを確認します。
家庭ゴミは、「可燃ゴミ」「不燃ゴミ」「紙ゴミ」「缶・ビン」「ペットボトル」のように、品目ごとの分別が必要です。
品目ごとに収集日も異なるので、分別する品目と合わせて把握しておかなければなりません。
ゴミの出し方やルールを覚えたら、分別をするための「ゴミ箱」を揃えます。
家がゴミ屋敷になってしまう人の多くは、部屋のゴミ箱を置いていません。
ゴミ袋にそのまま詰めるか、ゴミを部屋の置きっぱなしにしている人が多いです。
もともとゴミ箱を置いていた人でも、ゴミ箱に入りきらなくなり、結果使っていないことがほとんど。
ゴミを種類ごとに分けるのなら、ゴミ箱を使って分別していくのが一番手軽です。
ゴミ箱の数は、分別する品目数分は最低でも用意しておきたいところ。
大きなゴミ箱1つにすると、ゴミの分別がしづらくなってしまうので、避けた方が無難です。
ただし、分別数分のゴミ箱を部屋に置くのはかなり場所を取ります。
そのようなときは、1つのゴミ箱で数種類分別して捨てられるタイプのゴミ箱が便利です。
また、ゴミ箱は、1つ1つを大きなゴミ箱にすると場所をとりますが、小さすぎてもゴミが溢れてしまうので、“サイズ感”にも注意が必要になります。
「可燃ゴミ」など、家のなかで多めに出る品目は余裕のあるサイズのものを、普段あまりでない品目は小さめサイズのゴミ箱を用意するなど、生活スタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
ゴミの量に合うサイズのものを選べば、ゴミ箱からゴミが溢れることもないため、常に清潔な状態を保つことができます。
ゴミ屋敷にならないためには、普段からゴミの分別をしっかり行うことが重要です。
ただし、すでに大量のゴミがあるときは、一度専門業者に依頼するのもひとつの手。
プロの手を借りて、部屋をいったんまっさらな状態にしてから、ゴミの分別をしても遅くはありません。
ゴミ屋敷にならないよう、まずはゴミの分別から始めてはいかがでしょうか。