ゴミ屋敷を解体するには?4つのステップと費用を紹介
「親が亡くなって、相続した実家がゴミ屋敷になっていた」
「自宅があるので、実家に住むつもりはない」
「実家の近隣住民から、ゴミ屋敷でクレームが来ている」
このような事情で、ゴミ屋敷の解体を考えているものの、どのようにすればいいのか分からないという方もいるでしょう。
ゴミ屋敷を解体するには、ゴミ屋敷清掃業者と解体業者、両方に依頼するのが、現実的な解決方法です。
今回は、これらの業者を利用して、ゴミ屋敷を解体してもらう方法や、費用について説明していきます。
 
Contents
ゴミ屋敷の状態のまま、解体業者に解体を依頼しても、断られるケースが多くなっています。
主に、解体工事の際に出てくる瓦礫やコンクリートなど、住宅の廃材などが、解体業者に回収してもらえます。
なかには、ゴミ屋敷清掃業者や不用品回収業者と提携して、ゴミ屋敷の片付けと解体を引き受けている解体業者もあります。
ただし、こうした業者では、ゴミ屋敷の片付け費用が、相場より高額になっているケースも少なくありません。
そのため、ゴミ屋敷を解体してほしいのなら、ゴミ屋敷清掃業者に片付けをしてもらってから、解体業者に住宅を解体してもらう方がお得になることもあります。
ゴミ屋敷を片付け、住宅を解体してもらうまでの手順は、以下4ステップです。
ここでは、各ステップについて、説明していきます。
 
まずは、依頼するゴミ屋敷清掃業者を決めましょう。
ネットで検索すれば、色々な業者が出てくるので、自分が良さそうと感じた業者をいくつかピックアップして、相見積もりをとりましょう。
複数の業者間で相見積もりをとることで、安いゴミ屋敷清掃業者を選べます。
ただし、他の業者に比べて、あまりに安すぎるところは避けた方が懸命です。
なぜなら、安すぎるところは悪徳業者の可能性が高く、作業後に高額な追加料金を請求される危険があるからです。
他の業者と同じくらいの料金で、安いところを選ぶといいでしょう。
依頼する業者を決めたら、打ち合わせをして、作業日時を決めましょう。
作業当日、スタッフがやって来て、宅内のゴミをすべて回収してくれます。
回収作業は、一人暮らしなどであれば基本的にその日のうちに完了します。
ゴミ屋敷が片付いたら、次は依頼する解体業者を決めます。
ここでも、解体費用を抑えるために、複数の業者で相見積もりをとりましょう。
解体作業をなるべく早く済ませてほしいなら、費用より、作業日数を重視して業者を選んでもいいでしょう。
解体業者が決まったら、日程を決めて、解体作業に入ってもらいます。
解体工事自体は、建物の大きさや構造にもよりますが、だいたい1週間~2週間程度で終了します。
 
ゴミ屋敷を解体するにあたって、気になるのが、どれくらいの費用がかかるのかという点ではないでしょうか?
ゴミ屋敷の解体の場合、以下2つの費用がかかります。
ここでは、それぞれの費用の相場について紹介していきます。
ゴミ屋敷清掃業者のA社、B社、C社、それぞれの作業料金の比較表は以下のとおりです。
| 
 
  | 
 A社  | 
 B社  | 
 C社  | 
| 
 1R/K  | 
 3万円~  | 
 3.5万円~  | 
 3.5万円~  | 
| 
 1DK  | 
 5万円~  | 
 5.5万円~  | 
 5万円~  | 
| 
 1LDK  | 
 8万円~  | 
 7万円~  | 
 7万円~  | 
| 
 2DK  | 
 11万円~  | 
 11万円~  | 
 10万円~  | 
| 
 2LDK  | 
 14万円~  | 
 14万円~  | 
 12万円~  | 
| 
 3DK  | 
 17万円~  | 
 17万円~  | 
 15万円~  | 
| 
 3LDK  | 
 19万円~  | 
 19万円~  | 
 18万円~  | 
| 
 4DK  | 
 22万円~  | 
 22万円~  | 
 20万円~  | 
| 
 4LDK  | 
 24万円~  | 
 25万円~  | 
 23万円~  | 
作業料金は、ゴミ屋敷の間取りによって変わりますが、回収するゴミの量によっても大きく変わります。
ゴミの量が多ければ、それだけより多くの費用がかかるのです。
住宅の広さやゴミの量によっては、ゴミ屋敷の清掃費用だけで、100万円以上かかることも珍しくありません。
費用を抑えるためには、自分で少しでもゴミを片付けておくという方法があります。
ゴミの総量を減らせば、それだけ業者側の作業量も減るため、作業料金も安くなります。
 
建物の解体費用は、建物の構造によって大きく変わります。
建物の構造には、主に以下の種類があります。
造りが頑丈なものほど、解体に手間がかかるため、解体費用は高くなります。
木造より鉄骨造、鉄骨造より鉄筋コンクリート造の方が、解体費用は高額になります。
そのほか、地域や立地、業者によっても費用が異なりますが、構造ごとの解体費用の坪単価(1坪あたりの解体費用)の相場は、だいたい以下のとおりです。
これに、解体する住宅の坪数を掛けたものが、解体費用になります。
例えば、30坪の木造住宅なら、解体費用は60~150万円です。
この費用に、ゴミ屋敷清掃業者の作業料金を足した額が、ゴミ屋敷の解体にかかる総額になります。

ゴミ屋敷を解体してもらうには、以下のステップを踏む必要があります。
ゴミ屋敷清掃業者と解体業者、両方の費用がかかってしまいますが、解体して更地になった土地を売れれば、収入が得られます。
すべての費用を用意できない場合は、まずは近隣住民に迷惑なゴミ屋敷だけでも、解消するようにしましょう。