ゴミ屋敷を自力で片付ける方法とは
ゴミ屋敷というと、認知症になった高齢者が陥ってしまうものというイメージがありますが、最近では20代から40代までの幅広い世代でゴミ屋敷に住む人が増えています。
自分の部屋がゴミ屋敷になってしまった場合、ゴミ屋敷清掃業者に依頼するよりもあまりお金をかけないように自力で片付けようとする人も多いはずでしょう。
「3LDK以下の家である」「水回りが機能している」「人が住める家である」という条件が満たされている場合は、自力で掃除することが難しくなってきます。
水回りが機能していない場合は業者に依頼する必要があるので、自力での掃除は難しいでしょう。
今回は、自力でゴミ屋敷を片付ける場合について、準備するものや掃除する方法についてご紹介します。
ゴミ屋敷を自力で掃除する場合、一人で行うのはあまり効率的ではありません。
自力でゴミを片付けている途中であきらめてしまう場合もあるので、家族や友人など2~3人の協力を仰ぎましょう。
スケジュールを合わせて、土日で一気に片付けてしまうイメージで進めていくようにしましょう。
ゴミ屋敷を掃除する場合、出てきたゴミは直接自治体のゴミ回収センターに持ち込みましょう。
数百円でゴミを処分してくれますし、出てきたゴミを家の中に置いておくと掃除が捗らないので、どんどん軽トラックに載せていくようにしましょう。
自力でゴミ屋敷を掃除する場合、事前にホームセンターで用意しておくとよいものがあるので、それらを準備してから行うようにしましょう。
・エプロン・・・人数分
・軍手・・・人数分
・マスク・・・人数分
・ゴミ袋・・・100枚程度
・ガムテープ・・・5つ
・紐・・・2つ
・ホウキとちりとり・・・人数分
・雑巾や洗剤などの掃除用具
・害虫駆除薬・・・煙状のものと噴射タイプの2種類を用意する
あくまで、ゴミ屋敷を自力で片付ける際に使用する道具の一例なので、事前に購入する際には参考にしてください。
エプロンは布製のものでもよいですが、生ゴミなど水が出てくる可能性があるので、ビニール製のものがあれば服が汚れなくて済みます。
自力でゴミ屋敷を掃除する場合は、動きやすく・汚れてもよい服装で行います。
害虫などがいる可能性があるので、出来るだけ長袖・長ズボンで肌が見えないものの方が、都合がいいです。
部屋の中には土足で入り込んでしまっても問題ない場合は、自力でゴミを処分した後に床などの掃除をするようにしましょう。
ゴミ屋敷を自力で片付ける場合、害虫が大きな問題になります。
掃除している最中にゴキブリなどの害虫が動き回っていると片付けの妨げになるかもしれないので、部屋全体に霧状タイプのゴキブリ駆除薬を使いましょう。
1部屋に1つ、玄関に1つ置いておくと全体的に害虫を殺すことが出来ます。
ゴキブリ駆除薬によっては、ハエやコバエなどにも効果があるので、基本的な虫は殺すことが出来るでしょう。
大きいゴキブリは弱っているだけの可能性があるので、スプレータイプのゴキブリ駆除薬は用意しておいた方がよいでしょう。
ゴミ屋敷を自力で片付ける場合は、まずは入り口に近い部分から掃除をしていきます。
自力でゴミを外に搬出したり、外出したりするときに使う玄関は最初に手を付けていくようにしましょう。
自力でゴミ屋敷を掃除するときに、1人1部屋担当してしまいがちですが、2人で1部屋を意識して、まずはゴミを処分するようにしましょう。
自力でゴミを片付ける際には、明らかにゴミだと思うものをまずは捨てていきます。
書類関係、食べ物のゴミ、ペットボトルなどをどんどんゴミ袋に入れていきます。
あらかた分別してあるとゴミ回収センターに持ち込んだ時に楽なので、分別を意識しながら捨てていきましょう。
自力でゴミの仕分けをしたり、捨てるものと取っておくものを考えたりするのは後回しにしていきます。
取っておくものの例としては、以下のようなものが挙げられます。
・生活に必要なもの(食器や家電、ベッドや布団など)
・衣類(仕分けは後回しにして、まずは捨てない)
・仕事で使うもの(カバンやPCなど)
ゴミ屋敷になる人はどうしてもゴミを溜めてしまうので、必要なもの以外は捨ててしまい、必要のない物はなるべく部屋に残さないようにしましょう。
目安として、床が見えるくらいまでは自力でゴミを捨てていくようにしましょう。
衣類はかさばるので、早い段階で捨てるようにしましょう。
いつも着ているものは捨てる必要がないですが、虫によって穴が開いてしまっている服や、いつか着るかもしれないという服も捨てるようにしましょう。
自力でのゴミ屋敷の掃除は複数人で行うので、軽トラックにゴミを載せてゴミ回収センターに運んでいる間に、部屋の掃除を行いましょう。
ホウキとちりとりでゴミをあらかた取ってから、雑巾で拭き掃除をしていきます。
トイレやキッチン、お風呂などの水回りの掃除も行うのを忘れないようにしましょう。
ゴミ屋敷になってしまう人は、精神的な問題を抱えていたり、精神的な疾患を持っていたりするケースが多いです。
・認知症(アルツハイマー)
・ADHD
・買い物依存症
・躁うつ病
上記の疾患がある人はもちろんですが、仕事が忙しくて掃除が出来ずにゴミ屋敷になってしまう人なども増えています。
友人や家族とコミュニケーションをとれていないと、喪失感からゴミが溜ってしまうことがあります。
ゴミ屋敷の掃除を機に、友人や家族とのコミュニケーションや関わり方を考えていくことも大切です。
ゴミ屋敷に住んでいるときには、汚れた場所で生活してもいいというセルフネグレクトの状態になっていることが多いです。
ゴミ屋敷を改善すると、人生も好転することが多いので、掃除した後どうなりたいかを考えながら自力でゴミを掃除するようにしましょう。