ゴミ屋敷の住人はどうやって生活している?

テレビ番組やニュースには、うず高く積み上がったゴミの山が映されます。

到底人間が生活する環境とは思えないかもしれません。

 

しかしゴミ屋敷にも住人がいるのが事実です。

では一体、ゴミ屋敷の住人はどのように生活を営んでいるのでしょうか。

 

今回はゴミ屋敷の住人の生活の実態を明らかにしながら、ゴミ屋敷化を防ぐ方法にも触れていきます。

 

ゴミ屋敷の住人のライフスタイル3パターン

ゴミ屋敷の住人のライフスタイル3パターン

ゴミ屋敷と一言で言っても、その形態は様々です。

 

  • 完全に部屋中がゴミで埋もれ、床も見えない状態のゴミ屋敷
  • 一部分の生活スペースだけ確保されたゴミ屋敷
  • ゴミスペースと生活スペースが分離しているゴミ屋敷

 

それぞれのゴミ屋敷ではどのような生活が営まれているのか、見ていきましょう。

 

ゴミ屋敷のライフスタイル1:ゴミと住宅をシェアしている

 

ゴミ屋敷でもまだ初期段階である場合や、住人の性質が几帳面な場合、住宅の一角にゴミをまとめておくスペースが用意されていることがあります。

 

一角にまとめてあるとしても、廃棄すべきゴミであることに変わりはありません。

様々な事情でゴミが捨てられず、住人独自のルールや価値観によって、ゴミを溜め込み始めている状態です。

 

一見するとゴミに侵されていないスペースもあることから、ゴミを捨てれば簡単に解消する問題のように思えます。

しかしこの状態になっている場合、すでに住人の心身は何らかの不調をきたしているケースがほとんどです。

 

そのためゴミを捨てるという発想を持つことは難しく、周囲との人間関係も遮断しがちなため、自分独自の価値観と世界観でゴミ屋敷を育ててしまいます。

 

ゴミ屋敷のライフスタイル2:ゴミの隙間で生活する

 

ゴミ屋敷化が進行すると、家中の床が、足の踏み場もない状態になります。

ゴミと人間のパワーバランスがゴミ優位になっても、人間のためのスペースが若干ではありますが残ることがあります。

 

そのレベルはゴミ屋敷化の進行度合いや、住人の性質や体調によってもまちまちです。

多くの場合は一部屋だけ、住居の一角だけ、といった生活スペースを残しています。

 

これが悪化すると、人一人辛うじて座れる程度のスペースを残すのみになることも。

 

ゴミに包まれながら、そのわずかに残された隙間で生活している状態です。

 

ゴミ屋敷のライフスタイル3:ゴミの上で生活する

 

ゴミ屋敷の程度が最高潮まで達すると、床は一切目視できず、ゴミが覆い尽くします。

積みあがったゴミが、床から高さ数10cmから1〜2m程の標高に達する事例も少なくありません。

 

生活に必要なものもゴミも区別がつかない状態ですから、何か必要になる度にゴミの山をかき分け、探し物を掘り当てなければなりません。

 

また、一つ一つはさほど重量のないゴミでも、大量になればかなりの重さになります。

積みあがったゴミが倒れ、住人に襲いかかることも少なくありません。

 

倒れたゴミに押しつぶされて骨折して動けなくなったり、窒息する恐れもあります。

助けを求めに行くこともできないまま、ゴミの下敷きになって孤独死を遂げる危険性もあるでしょう。

 

また堆積したゴミが発する熱と可燃物によって火災が発生したり、生ゴミをはじめとする有機系のゴミに群がる病害虫で、健康被害を被るリスクも考えられます。

 

実録!ゴミ屋敷住人のリアルライフ

実録!ゴミ屋敷住人のリアルライフ

現実にゴミ屋敷での生活を目の当たりにしたことがない人にとっては、ゴミと共生するする暮らしのイメージは掴みにくいでしょう。

 

そこで、実際にゴミ屋敷で暮らしていた人たちの生活実態を具体的に紹介していきます。

ケース1:60代・男性・単身

この男性は都内の高級住宅地にある二階建ての一軒家に居住していました。

しかし玄関を開けると、中は目も当てられないほどのゴミ屋敷状態です。

玄関周辺には、膝の高さまでチラシや郵便物といった紙ゴミが積もっていました。

 

また、この男性の暮らしぶりからするとなぜ必要だったのか分からない品々も多数出現します。

特に特徴的だったのが、20台ほどの電動草刈機。

そして男性は一人暮らしであるにもかかわらず、傘が40本近く保管されていました。

 

トイレはゴミが散乱し、使用できる状態にありません。

では男性はどのようにして用を足していたのでしょうか。

なんと、灯油缶やペットボトルに尿や便を入れていました。

 

浴室の浴槽もゴミで埋め尽くされ、立ち入ることも叶いません。

キッチンも同様、機能不全に陥っていました。

シンクには、使用済みの食器のほか、食べかけのインスタントラーメンや飲みかけのペットボトル、空き缶・空き瓶があふれています。

 

ゴミで埋まっているのは、一階だけではありませんでした。

 

男性が生活空間として主に使用していたのは、二階のスペースです。

しかし二階の部屋も、無数のペットボトル飲料や食品の山で埋め尽くされていました。

二階も面積の半分程度はゴミで埋まり、嗅覚を失いそうなほどの異様な臭気が充満しています。

 

しかも驚くべきことにこの男性は、敷き詰められたゴミの上に布団を敷き、この鼻が曲がるような悪臭の中で寝起きしていると言うのです。

 

ケース2:70代・女性・単身

 

単身で暮らす高齢の女性です。

 

この女性は几帳面な性格のようで、ゴミは全てゴミ袋に入れられていました。

しかしゴミの量が尋常ではなく、6畳のキッチンもその他の居室をゴミ袋が埋め尽くし、床が目視できない状態です。

 

トイレや浴室にもゴミ袋が積み上げられておりドアの開閉ができず、何も使用できない状態でした。

この女性で特徴的であったのは、ゴミ袋の中身がゴミだけでないことです。

普段から使っているバッグなどもゴミ袋に入っていました。

ゴミ袋に物を入れることを、片付けと認識していた可能性が考えられます。

 

しかしこの片付け方法では、家がきれいになるはずもなく。

ゴミ袋を動かすと、ゴキブリが出現する状態です。

通気性の悪いゴミ袋に詰められているため、ゴミ以外の持ち物にカビが生えているケースも見受けました。

 

またトイレが使用できないため、尿や便を詰めた袋も大量に出現。

しかも2年以上前から、電気やガスだけでなく水道と言ったライフラインまで止められているとのことでした。

ケース3:80代・男性・単身

 

とある有名企業で定年まで勤め上げ、退職後は悠々自適な生活を営んでいる男性です。

 

この方も大変几帳面な性格で、現役時代は異動や役職が変わるたび、新しい名刺に年度を記入した付箋をつけ、ファイリングするほどでした。

それだけに留まらず、ネクタイや替えボタン、会食で利用した飲食店の箸袋までもコレクションするほどの収集癖があったようです。

 

付箋に品目と年代毎の番号を書き、空箱に収納して並べていました。

この形の収集癖は、これだけに止まりません。

 

台所には空いた豆腐のパックがきれいに洗われ、何十個と積み重ねてありました。

空き瓶や空いたペットボトルは洗い、透明なケースに収納されています。

 

きれいに洗浄されているため害虫などの発生はなかったものの、あまりに多種多様なものを収集しており、異様な雰囲気が漂っていました。

 

ケース4:20代・女性・大学生

 

ゴミ屋敷の住人は、高齢者だけではありません。

 

この現役大学生の女性は、小さな学生アパートに単身で居住していました。

ドアを開けると、1メートル以上積もったゴミに出迎えられます。

ゴミは玄関のみならず、部屋の奥までぎっしり詰まっており、電気もガスも使えない状態です。

 

到底日常生活を営める状態ではなく、ゴミから発せられる異臭の漂う部屋で、懐中電灯のかすかな光を頼りに暮らしていました。

 

状況をなんとしてでも打破したいとゴミ屋敷の片付け業者に見積もりを依頼しましたが、重度のゴミ屋敷であったため作業代は高額で、費用の捻出は困難でした。

 

複数の業者に、手持ちの予算の中で作業を依頼できないか相談したものの断られ、「これで断られたら、もう生きてはいけない」背水の陣の思いで問い合わせた先で作業を依頼できたため、辛くもゴミ屋敷を脱出することに成功しました。

 

ゴミ屋敷にまつわる5つの危険すぎるリスク

ゴミ屋敷にまつわる5つの危険すぎるリスク

ゴミ屋敷は不衛生ですから、悪臭を発すると同時に、病害虫の温床となります。

 

また可燃性のゴミが堆積していることから、漏電による火災のリスクも通常の住宅より高くなるでしょう。

 

ゴミ屋敷がもたらす恐るべき5つのリスクを、具体的にまとめてみます。

ゴミ屋敷のリスク1:病気

 

大量に溜まったゴミは、ゴキブリやネズミといった、病原体を媒介する病害虫の格好の餌であり住処です。

 

ゴミに埋め尽くされた住宅は風通しも悪いため、ホコリやゴミから発せられた水分にカビが繁殖することもあります。

カビの胞子が空気中に放出され、これを日常的に吸収することで呼吸器系や内臓の疾患、またアレルギー、皮膚や目などの疾患を発症する危険性も否めません。

 

キッチンもゴミによって機能不全に陥っている場合、食事の用意にも支障をきたすでしょう。

栄養バランスが偏ったことで、成人病をはじめとする生活習慣病のリスクも高まります。

 

ゴミ屋敷のリスク2:ケガ

 

ゴミを置くスペースが足りず、高く積みあげていくケースは非常によくみられます。

しかしゴミの山は、非常に不安定です。

 

地震などの災害以外でも、何らかの振動によってバランスを崩し、倒壊する危険性は否めません。

 

ひとつずつは軽量のゴミであっても、量が増えれば重量もかさみます。

ゴミの隙間で生活している場合、下敷きになるリスクもあるでしょう。

 

ゴミに足を取られて転んだことがきっかけで、骨折するケースも考えられます。

 

ゴミ屋敷のリスク3:家屋の腐食・損傷

 

ゴミ屋敷になった住宅は、非常に傷んでいます。

 

これは十分な手入れがされないためだけではありません。

ゴミの重さで基盤が傷んだり、ゴミから発せられる水分によってカビが生えたり、またシロアリが発生したことによって、通常よりも速い速度で傷む傾向が見られます。

 

ゴミ屋敷のリスク4:火災

 

ゴミ屋敷は可燃物の宝庫です。

また清掃をしないためホコリや湿気がたまりやすく、漏電を引き起こす可能性も考えられます。

 

ゴミを目当てにやってきたネズミが電気のコードをかじったことが原因で電気がショートし、火災につながる恐れもあるでしょう。

 

可燃物が多いゴミ屋敷では、火が燃え広がるのも早く、あっという間に大火災につながります。

 

一旦火災が発生すれば、近隣住人をも巻き込んだ大惨事になりかねません。

 

また外観から十分な管理がなされていないゴミ屋敷であることが明らかな場合、放火を目論む不審者の標的にされる可能性も考えられます。

 

ゴミ屋敷のリスク5:近隣への悪影響

 

ゴミ屋敷は異臭が発生し、病害虫の温床になりやすい傾向があります。

また火災原因にも繋がる危険性も否めません。

 

自身が居住する住宅にとどまらず、悪臭や病害虫が近隣住民を巻き込んだトラブルに発展したり、地域一帯を火災の被害に巻き込む恐れもあります。

 

そのためゴミ屋敷は、周囲との人間関係を破壊する近隣トラブルの原因です。

 

ゴミ屋敷問題は、決して一人で抱え込んではいけない

ゴミ屋敷問題は、決して一人で抱え込んではいけない

最近では、ゴミ屋敷清掃を専門とするプロの業者も増えています。

一旦ゴミ屋敷になってしまった住宅を元に戻すためには、専門的な知識や技術、道具を駆使することが欠かせないからです。

 

ゴミ屋敷に暮らすということは、言うなれば自らの心身を危険にさらすことです。

さらには親族や近隣住人との人間関係の破壊、周辺地域をも巻き込んだ公害すら引き起こしかねない、大変危険な状況と言えます。

 

  • ちょっとゴミがたまっているけれど、そのうち片付けられる
  • 掃除しなければいけないのは分かっているが、忙しくて掃除する時間がない
  • 片付けたいが、何から手をつけていいのかわからない。

 

心の中にそんな思いがあるのなら、自分一人で全て抱え込む必要などありません。

ゴミ屋敷問題には、過度のストレスによる心の病や、加齢による脳の機能低下といった病気も多分に関係していると言われています。

 

またゴミ屋敷を埋め尽くすゴミの処分は容易ではありません。

だからこそ、ゴミ屋敷のことはゴミ屋敷清掃のプロに任せてしまいましょう。

 

ゴミ屋敷清掃のプロに相談すれば、最短で最良のゴミ屋敷解消法を提案してくれます。

 

まとめ

ゴミ屋敷の住人はどうやって生活している?

物が溢れかえる現代では、住宅をゴミ屋敷化するのはとても簡単です。

ゴミを一つ家の中に取り込むと、猛烈な速度で増殖していきます。

 

何気なく置きっぱなしにしている不用品や、捨てそびれたゴミがあるなら、規模が小さいうちに廃棄したり、リサイクルに出したりするなどの対応を取りましょう。

 

しかしすでにゴミがかなり溜まっている状態であれば、猶予の余地はありません。

急ぎゴミ屋敷清掃のプロに連絡し、ゴミ屋敷状態が悪化するのを未然に防ぐ策を講じてください。

 

自分自身、そして家族や周囲の人々の命を守るために、必要な対策です。

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