汚部屋から脱出するための心得
部屋がゴミで溢れており、「汚い」という言葉では言い表せないほどの状態に至った部屋は汚部屋と呼ばれています。
汚部屋とは、服が脱ぎ捨てられている・本や雑誌や教科書などが乱雑に散らばっている・飲みかけや空のペットボトルが転がっている・足の踏み場が少ない、という状態です。
汚部屋状態から脱却するために掃除をしようと思っても、どこから掃除したらいいかわからないという方もいるのではないでしょうか。
しかし、足の踏み場がないような汚部屋でも、行動と考え方を変えれば、きれいな部屋になります。
今回は汚部屋を脱出したい人に伝えたいことをお伝えします。
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汚部屋とは一般的に、ゴミと持ち物の区別がつかない、どこで生活をしているのかもわからない、ゴミと一緒に暮らしているような状態の部屋を指しています。
厳密な定義はありませんが、一般人の思う「汚い部屋」のレベルを優に超えているような状態でしょう。
ゴミと一緒に暮らしていて、どこからゴキブリなどの害虫が出てくるのかわからないどころか、そこら中の物やゴミの陰に隠れているのではないかと思えるような乱雑さと言えるでしょう。
まず結論から言うと、汚部屋からの脱出は可能です。
部屋が片付かないことと乱雑になっていくことは、似ているようで少々異なります。
片付かない人は、棚や収納用品は持っているけれど物理的に物が多すぎて収納用品にしまいきれないとか、なくてもいいようなものを買いためているために部屋の片付けができていないなどといった状態です。
しかし部屋が乱雑になり汚部屋になっている人は、本人には片付けをしたいという気持ちがあっても、ゴミ捨てのサイクルが行政に合わせられないような仕事についていたり、過度なストレスからゴミ捨てや自分の生活を丁寧に立て直すような気力がなかったりと、特殊な状況がそうさせていることも多々あります。
時間があるのに片付けをしない人と、時間がなく片付けができない人は違います。
家族と暮らしていて生活や住まいに心配事が少ない人の部屋が片付いていないことと、1人暮らしをしていて毎日のように必死に働いている人の部屋が乱雑になっていくことは、ゴミが溜まる理由が異なります。
できるのにしないことと、物理的にできない状態が続いて部屋にゴミが溜まることでは、解決方法も異なります。
考え方を変えれば、怠惰さも、物理的にできないことも、解決できます。
「汚部屋を脱出したい」そう思ったらぜひ少しずつ行動に起こしましょう。
打ち明けられる友人や、SNSで繋がっていて相談事をしている人など、相手は誰でも構いません。
部屋が汚いこと、汚いけれど変わりたいと思っていることを話してみましょう。
なるべく職場が違う、会うのは半年に一度だけど昔から仲がいい友人など、直近の生活で利害関係のない人の方が、相談しやすいでしょう。
また、カウンセリングサービスなどを活用したり、電話で相談できる窓口を活用するなど、赤の他人に聞いてもらってもいいですよ。
「余計なアドバイスをせずに、ただ自分の話を聞いてくれそうな人」を相手に選ぶことがポイントです。
自分だけが抱えていたことを誰かに言うだけで、「私の部屋はきれいじゃない」「汚いからきれいにしようかな?」と思うことができるかもしれません。
反対に、相談しない方がいい相手は、例えば職場の人や、趣味の教室やサークルの仲間などです。
身近な人に話すと、予期せぬ陰口につながる可能性もあります。
また、アドバイス好きのお節介焼きの人へ話すこともやめましょう。
あなたがきれいな部屋にできないから困っているのですから、アドバイスをしたがる人の話を聞くことはストレスにつながる可能性があります。
毎日の生活を送る場所は、居心地がよくストレスを感じないことが1番です。
汚部屋であることが、居心地がよいと感じる人もいるかもしれません。
しかし、汚部屋ではない部屋も、居心地がよいものですよ。
物がどこにあるかすぐわかり、ゴミの臭いもせず、ベッドやテーブル、お風呂やトイレも使いやすく、生活が快適になります。
汚部屋に住んでいると、ゴミや、ホコリなどのハウスダスト、ハウスダストを好むダニ・ノミ・クモ・ゴキブリなどと共存していることになります。
また、部屋は傷んでしまい、隣近所の人にも害虫による迷惑をかける可能性があるだけでなく、何よりもあなたの体調が悪くなるかもしれません。
清潔な部屋の方が、生活がしやすく健康な毎日を送ることができますし、あなたがよりあなたらしく生きることができるかもしれません。
汚部屋で暮らしてもいいですが、汚部屋ではない暮らしを選んでみませんか。
「断捨離」という言葉があります。
以前は、本でもテレビでも「断捨離」を目にしない日はないほどのブームになり、片付けを志す人が増えました。
最近では近藤麻理恵さんの「こんまりメソッド」なども知名度が高く、人気は海を越えてアメリカでもブームを巻き起こしています。
他にもミニマリストやシンプルライフなど、様々な言葉があります。
色々な片付け方法や考え方がありますが、汚部屋に住むあなたはまず周りのゴミを捨てていくことから始めましょう。
細かいことは考えず、「明日困るもの」以外は捨ててしまいましょう。
なくては困るものといえば、食事、ベッドや布団、出かける時に着る服と家で着る服、歯ブラシなど洗面用具など。
その他に、仕事道具や勉強道具など、あなたの生活で必要なものを加えると、これら以外のものは全て断捨離対象でしょう。
汚部屋を脱出するためにできることが2つあります。
それは、外食を増やすもしくは自炊を始めることと、インターネットショッピングを止めることです。
外食を増やすもしくは自炊を始めると、コンビニエンスストアのお弁当やスーパーの惣菜を買う頻度が減ります。
家で食べるために食事を買い込むと、弁当や惣菜のゴミや、スナックの袋、カップ麺のカップや缶・ペットボトルなどのゴミが毎日増えていきます。
しかし、自炊をするために計画的に食材を買って使い切るのも大変と感じる人もいると思います。
最もいい方法は、食事を外で済ませること、家で食事をしないことです。
手っ取り早く着手できるのは、インターネットショッピングを止めることです。
Amazonや楽天などを利用してインターネットで物を買うと、欲しかったものが梱包材料に包まれて届きます。
段ボール箱や厚紙の封筒などの梱包包材は、場所を取るだけでなく、処分にも手間がかかります。
住所のラベルなどを剥がそう、後でダンボールを解体しよう、と溜め込んでしまいがちです。
インターネットショッピングを減らすと、自然とゴミが減りますよ。
汚部屋の掃除に困った場合は、片付け業者や掃除業者、掃除代行の人を呼んでもいいのでしょう。
「業者を呼ぶことを家族や近所の人に知られたくない」と思う人は、業者に相談してみましょう。
業者の方は慣れていますので、うまく対応してくれます。
汚部屋がどうしても収集がつかないときは、専門業者に助けを求めましょう。
どうしても抵抗がある人は、いらないものをかたっぱしからゴミ袋に詰める作業を自分でして、詰めたゴミを持って行ってもらう不用品回収を依頼してみてもいいでしょう。
業者がどんどんゴミを運び出して持ち帰ってくれます。
その時に、不要になった家具や家電を処分してもいいでしょう。
掃除業者や不用品回収業者は、あなたの汚部屋レベルの部屋どころではないようなゴミ屋敷の掃除などを数多く手がけています。
相談したいことがあればなんでも相談してみましょう。
汚部屋を作ってしまう人が片付けたいと思っていること、片付けたいけれどなかなかアクションを起こせずにいたけれど、ようやく電話で問い合わせができたことなど、あなたの状況を汲んで対応してくれます。
汚い部屋をきれいにしても、外から見たあなたの生活は大きく変わらないかもしれません。
しかしとても生活しやすくなり、晴れやかな気持ちになり、ゴミと害虫と一緒に寝るような生活から脱出することができます。
汚部屋を解消したらまず、新しいシーツや枕を買いに行くといいでしょう。
もしくは部屋がきれいになったことをきっかけに、引越しをしてもいいかもしれません。
汚部屋から脱出すれば、あなたは変われます。ぜひ一歩、踏み出してみましょう!