ゴミの片付けで個人情報が漏えい!?被害を防ぐゴミの出し方
自宅にあるゴミを、ゴミ袋に入れて、そのまま収集所に出していませんか?
実は、この一見普通なゴミの出し方では、あなたの個人情報が漏えいしてしまう可能性があります。
そうならないためにも、ゴミは個人情報が分からないようにして出しましょう。
今回は、個人情報の漏えいを防ぐゴミの片付け方法について、一般ゴミに出す場合と、ゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合の2パターンに分けて、それぞれ説明していきます。
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ゴミ袋の中には、持ち主だった人や、家族の情報が詰まっています。
例えば、はがきや通販の宛名ラベルには、氏名や住所が記載されています。
なかには、電話番号やクレジットカード情報が記載されている書類もあるかもしれません。
こうした個人情報が載ったゴミをそのまま出してしまうと、誰かにゴミ袋を持ち帰られたり、その場で漁られたりして、個人情報が漏えいしてしまう危険があります。
ゴミから個人情報が漏えいすると、主に以下の被害にあうリスクがあります。
ここでは、これらのリスクについて、1つずつ説明していきましょう。
入手元がゴミとは限りませんが、他人の個人情報を売る業者も存在します。
こうした業者に個人情報を知られてしまえば、氏名や住所などが勝手に売られて、それを入手した企業からダイレクトメールが送られてくる可能性があります。
一人暮らしの女性などは、ストーカー被害にあう可能性もあります。
ゴミ袋を漁られれば、はがきなどから氏名や住所が分かりますし、ゴミの内容物によっては電話番号を知られてしまうこともある危険性もあります。
そうなれば、ストーカーに自宅の周辺をうろつかれたり、何度も無言電話などをかけられたりする危険があります。
電話番号が記載されたゴミをそのまま捨てれば、振り込め詐欺の電話がかかってくる危険もあります。
ゴミから、家族構成や子どもの名前を知られていれば、子どもの名前をかたってこられる可能性もあるので注意しましょう。
クレジットカード番号やパスワードの漏えいには、特に注意が必要です。
これらの情報が漏えいしてしまえば、自分のクレジットカード情報を使われて、高額な商品を購入されてしまうリスクもあります。
ここまで、ゴミから個人情報が漏えいすることによって、起こりうるリスクについて説明してきました。
では、どうすれば、ゴミから個人情報が漏えいすることを防げるのでしょうか?
ここでは、その方法について説明していきます。
ゴミを漁られても個人情報が分からないよう、個人情報が載っている紙ゴミは、シュレッダーにかけてからゴミ袋に入れましょう。
シュレッダーには、紙を入れると自動で裁断される電動タイプと、ハンドルを自分で回すことで裁断できる手動タイプがあります。
電動はやや大型、手動は卓上用の小型となっています。
電動タイプは大量の紙を処分する人に、手動タイプは少量の紙を処分する人に便利です。
家庭用のシュレッダーは、ネット通販などでも販売されています。
手動タイプなら数百円、電動タイプでも安いものなら3,000円程度です。
また、シュレッダーを利用する以外にも、個人情報が載った紙ゴミを、はさみで小さくカットするという方法もあります。
個人情報が載っている箇所を、黒いマジックなどで塗りつぶしてから、ゴミに出すのも有効です。
これなら、ゴミを漁られて、はがきなどを取り出されても、相手には個人情報が見られません。
より念を入れるなら、個人情報を塗りつぶしたうえで、さらにシュレッダーなどで裁断するのがベターです。
専業主婦や在宅ワーカーなどで、自宅にいることが多い人は、ゴミ収集車が来る直前に、ゴミを収集所に出すのも行ってみましょう。
この方法なら、ゴミを出してから収集車に回収されるまでの間に、第三者が入り込める余地はありません。
ゴミの処分には、ゴミ収集所に出す以外にも、ゴミ屋敷清掃業者に依頼して片付けてもらう方法もあります。
ゴミ屋敷清掃業者では、宅内にあるゴミや不用品を、その日のうちに全て片付けてもらえます。
自宅にゴミや不用品がたくさんあるという人や、自宅がゴミ屋敷になってしまったという人は検討してみましょう。
しかし、ゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合、個人情報はどのように保護すればいいのでしょうか?
ここでは、ゴミ屋敷清掃業者に依頼する場合に、個人情報漏えいの確率を低くする方法について説明していきます。
ゴミ屋敷清掃業者のなかには、悪徳業者も少なくありません。
こうした業者に依頼してしまった場合、ゴミの中から個人情報が抜き取られ、売られてしまう可能性もゼロではありません。
これを防ぐためには、信頼できそうな業者に依頼することが重要です。
業者のホームページを見れば、これまでの実績が掲載されています。
この実績がしっかりしていれば、ある程度信頼できる業者だと言えます。
あわせて、業者に個人情報の取り扱いはどうなっているかについても、聞いておくといいでしょう。
ゴミ屋敷清掃業者に片付けを依頼する場合でも、個人情報が載った紙ゴミなどには、一般ゴミに出す場合と同じ処理を施しましょう。
つまり、シュレッダーにかけて細かく裁断したり、個人情報の部分をマジックで塗りつぶして隠したりするのです。
こうしておけば、仮に依頼した業者が悪徳業者であっても、個人情報を知られてしまう確率をグッと低くできます。
ゴミには、その所有者だった人の情報が詰まっています。
何の対処もしないままゴミに出してしまえば、個人情報が漏えいし、ダイレクトメールの送付やストーカー、振り込め詐欺やクレジットカードの不正利用などの被害にあってしまう危険があります。
こうした被害を防ぐためにも、個人情報の載った紙ゴミなどは、シュレッダーにかけたり、マジックで塗りつぶしたりしたうえで、ゴミに出すようにしましょう。