ゴミ屋敷とは?原因やリスク、清掃方法についてまで解説

近年メディアなどでも取り上げられ、社会問題になっている「ゴミ屋敷」。

最近ではこのゴミ屋敷が、日本全国でどんどん増えてきています。

 

ゴミ屋敷は住んでいる本人だけでなく、近隣の住民にも火災や倒壊など被害を及ぼすリスクがあります。

そのためゴミ屋敷に住んでいる方や身内の方は、早急に手を打ったほうが懸命です。

 

今回はご家族や知人のお住いがゴミ屋敷になってしまったという方のために、ゴミ屋敷になる原因や起こり得るリスク、清掃方法についてまで解説していきます。

 

ゴミ屋敷とは?

 

ゴミ屋敷とは一般的に、宅内がゴミでいっぱいになった住宅のことを指しています。

特にひどい場合は、ゴミが宅内に収まりきらず、敷地外にまで溢れ出ている家もあります。

(しかし、ゴミと言っても個々人によって、認識は異なる為、明確な線引きが難しいです。)

 

ゴミ屋敷になる主な原因

 

ゴミ屋敷が増えている原因は、いったい何なのでしょうか?

ここでは自宅をゴミ屋敷にしてしまう人に多い、主な原因について説明していきます。

 

仕事が忙しくてゴミを捨てる暇がない

 

自宅をゴミ屋敷にしてしまう人には、だらしないイメージを持つ人も多いかもしれません。

しかし意外なことに、ゴミ屋敷の住人には医者や弁護士など、社会的な地位が高いとされる職業の人も多いようです。

 

これは、彼らの仕事が忙しいことに原因があります。

仕事があまりに忙しい人は、ゴミ捨てをしたり、部屋を掃除する時間がない方が多いです。

また休日であっても、仕事の疲れで片付けをする気力が起きず、一日中寝ているという方も多くいらっしゃいます。

 

こういった方達は、食事もコンビニ弁当やカップラーメンなどで済ませることが多く、家の中に大量の弁当の殻やペットボトルをそのまま放置しているケースもよく見られます。

 

体力や認知力の衰え

 

ゴミ屋敷に住む高齢者で多いのが、体力や認知力の衰えにより、ゴミ捨てができなくなったというケースです。

特に一人暮らしの高齢者の場合は、他に片付けをしてくれる人がいないため、狭いところや低いところの掃除に行き届かない傾向があります。

 

セルフネグレクト

 

「セルフネグレクト」とは、生活をするうえで必要な一切の行為をしなくなってしまう精神病の一種で、「自己放任」とも呼ばれています。

 

セルフネグレクトに陥った人は食事もとりませんし、トイレにも行きません。

当然ゴミの片付けをすることもないため、必然的に自宅はゴミ屋敷と化してしまうのです。

 

セルフネグレクトには、近親者の死などショックなことが原因でなることもありますし、過労や将来の不安によってなることもあります。

高齢者に多い症状ですが、若い人でもセルフネグレクトに陥る人は増えています。

溜め込み症

 

「溜め込み症」とはその名のとおり、物を溜め込んでしまう精神障害の一種です。

溜め込み症の人は、外からゴミを集めては自宅に持ち帰ってしまいます。

 

他の人から見ればゴミですが、本人にとっては大事なコレクションなので捨てるように言っても捨てません。

毎日のようにゴミが増えていくため、ゴミ屋敷化は加速する一方になってしまいます。

 

ゴミ屋敷が原因で起こるトラブルやリスク

 

ゴミ屋敷がもたらす弊害は、近隣住民に迷惑をかけることだけではありません。

ゴミ屋敷は住んでいる本人にも、大きなトラブルやリスクをもたらすものなのです。

 

ここでは、ゴミ屋敷に住むことで起こり得る、主なトラブルやリスクについて解説していきます。

 

賃貸住宅の場合は退居を命じられることも

 

ゴミ屋敷は臭いだけでなく、ハエやゴキブリなどの害虫も大量発生させます。

 

賃貸住宅に住んでいる場合、近隣住民から大家さんや管理会社に苦情が入り、注意される場合があります。

大家さんや管理会社から注意を受けても清掃をしなければ、退去を命じられることも充分考えられます。

氏名や住所の公表

 

近年では、ゴミ屋敷解消のための条例を出している自治体も多くなっています。

これは近隣住民の通報を受けた行政がゴミ屋敷を調査し、住人に片付けをするよう命じるものです。

 

命令に従わなかった場合、ゴミ屋敷の住人は氏名と住所を公表されてしまいます。

さらに行政の「代執行」により、ゴミ屋敷を強制的に片付けられてしまうのです。

 

もちろんゴミ屋敷の清掃費用は、住人が支払わなければなりません。

 

ゴミの倒壊によるけが

 

ゴミ屋敷に住んでいると、ゴミの倒壊によってけがを負うリスクが高くなります。

 

ゴミ屋敷の中はゴミの山ができており、住人に向けて崩れてくる場合もあります。

重たいゴミが崩れてきた場合は、大けがを負ってしまう可能性が高くなります。

 

火事が起きやすい

 

ゴミ屋敷は、非常に火事が起きやすい環境です。

なぜなら一つのゴミに火がついたら、あっという間に家中のゴミに燃え広がってしまうからです。

 

さらに足の踏み場もないゴミ屋敷では、外に逃げ出すのにも時間がかかってしまいます。

 

また隣りの家に火が燃え移って、他人の生命を奪ってしまうこともあり得ます。

 

 

ゴミ屋敷の掃除は、ゴミ屋敷清掃業者への依頼

 

家中に溜まったゴミを自力で片付けるのには、膨大な時間と手間がかかります。

 

時間や体力がないことが原因で自宅をゴミ屋敷にしてしまった人にとって、片付けを自力でするのは困難だと言えるでしょう。

そのため、ゴミ屋敷の清掃業者への依頼をすることもひとつの手段です。

 

ゴミ屋敷清掃業者に依頼すれば、スタッフが宅内の不用品やゴミを片付け、トラックで回収してくれます。

依頼した人は、必要な物と不要な物をスタッフに指示するだけでいいので、手間が一切かかりません。

 

ゴミ屋敷清掃業者はたくさんあるので、気になる業者を複数ピックアップし、見積もりなどを相談してみるといいでしょう。

 

まとめ

 

ゴミ屋敷は悪臭や害虫の大量発生などにより、近隣住民に迷惑をかける存在です。

さらに住んでいる本人もけがを負ったり、火事にあったりするリスクが高いため、そのままにしておくのは非常に危険です。

 

自宅がゴミ屋敷になってしまったという方は、他人に迷惑をかけないため、また自分の身を守るためにも、早めに掃除するようにしましょう。

とはいえ、ゴミ屋敷を自力で片付けるのは非常に困難です。

 

そのためゴミ屋敷清掃業者に依頼して、ゴミや不用品を回収してもらうことで、ゴミ屋敷からの脱却につながるのではないでしょうか。

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