買い物依存症はゴミ屋敷になる?チェック項目12選
「ゴミ屋敷」と言い切れなくても、不用品やきちんと片付いていないものが散乱し、部屋が散らかっている方は少なくないでしょう。
部屋の汚れ方や散らかり方は人それぞれ程度が異なるため、「少し片付けができていないだけ」と軽く認識されがちです。
しかし、そのまま部屋が汚い状態が続くと、ゴミ屋敷化してしまいかねません。
実は、こういったゴミ屋敷を作り出してしまうのには、「買い物依存症」が関係しているケースも多くあります。
今回は、ゴミ屋敷に繋がる恐れのある買い物依存症についてまとめました。
家族など、身近な人がものを溜め込んでいることで悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
Contents
「買い物依存症」と聞くと、買い物が好きな人という程度という認識を持つ人が多いでしょう。
買い物依存症以外にも、“依存症”とつくものは数多くあります。
代表的なもので言うと、アルコール依存症やギャンブル依存症などを一度は耳にしたことのある人も少なくないはず。
買い物依存症も、これらの依存症と同様に、精神疾患の一つとして考えられています。
ただ買い物が好きというレベルではなく、生活が破綻するほど買い物をすることにのめり込んでしまうのが買い物依存症の特徴です。
ただの浪費とは程度がまるで違います。
「欲しい!」と思ったものがあれば、経済的な問題や支払い能力などを考えずに購入してしまいます。
症状が重い人の場合、「買い物をすること」に執着してしまい、必要なものや欲しいと思っていないものでも買ってしまうケースもあるのです。
買い物依存症を患い、気持ちのコントロールができず欲望のまま買い物を続けると、借金が膨らんだり自己破産に至ったりするケースも少なくありません。
これほどまでに、ものを買うことに執着し、買い物依存症に陥ってしまう主な原因は「ストレス」です。
初めは、ストレス発散を目的として買い物をしている人が多く、続けるうちにはまってしまい、結果的に買い物依存症を引き起こします。
買い物依存症の原因となるストレスの例を、以下にまとめました。
ストレス社会と言われるほど、心身ともに疲労を溜め込んでいる現代人は多いです。
多忙な仕事や、上司や同僚との人間関係、給与面での不満など、仕事に対して抱えるストレスの種類は人それぞれ異なります。
もちろんどんな仕事にもストレスはつきものですが、会社や現状への不満が大きくなると、ストレスが大きく膨らんでしまうのです。
子育て中のママは、自分の時間がうまく取れず常にストレスを抱えている人は少なくありません。
そのほか、両親の介護問題や自分たちの老後に対する不安、家計を含む経済面での心配なども、ストレスに感じてしまうのです。
とくに幼い子どもの育児をしていると、ストレスを発散する暇もないため、スマートフォン1つで買い物ができるネットショッピングの利用が増えがちになる方が多いようです。
両親から成績や将来へ期待されすぎたり、思うように良い成績が残せなかったりすると、大きなストレスがのしかかってしまう学生も買い物依存症になる可能性があります。
また、成績面だけでなく、学校での友人関係がうまくいかないことで心が疲れてしまう人も少なくありません。
買い物依存症は、ストレスを抱えているというだけで必ず発症するものではありません。
買い物依存症には、なりやすい人となりにくい人に分けられます。
まずは、以下の買い物依存症チェックリストを参考に、自分が買い物依存症になりやすいレベルを知っておきましょう。
〈買い物依存症チェックリスト〉
・休日はストレス発散のために外出することが多い ・ウィンドウショッピングが好き ・時間があればネットショッピングをのぞいている ・流行りのものはすぐに買いたくなる ・買い物をすると気分がすっきりする ・買い物をしない日がほとんどない ・クレジットカードの支払い額が多い ・クレジットカードを何枚も所有している ・クレジットカードの支払いを滞納したことがある ・買い物をする際、あまり考えずに即購入してしまうことが多い ・部屋の大きさに対してものが多い ・買ってみて後から不必要だったと感じるものが多い |
上記12個のチェック項目のなかで、0~3個の場合は、買い物に対しての執着が少ないため、それほど買い物依存症の心配はありません。
4~7個であっても、今後さらにストレスが膨らみ、買い物への欲が制御できなくなってしまったら、買い物依存症に陥る可能性もあります。
8個以上に当てはまる人は、買い物依存症の一歩手前である可能性があります。
買い物依存症がゴミ屋敷を引き起こしてしまうのは、必要以上にものを買い、部屋を不用品で埋め尽くしてしまうことが原因です。
ゴミ屋敷というと、外からゴミを集めてきて家に保管するというイメージを持つ人もいるかもしれませんが、部屋に対してものが増えすぎてしまうことも大きな要因となります。
買い物依存症に陥り、物を購入することに対してブレーキが利かなくなると、あっとういう間にものが増え、足の踏み場もないほど深刻なゴミ屋敷状態となってしまうケースは少なくないのです。
今回ご紹介したように、買い物依存症とストレスには強い関係性があります。
さらに、買い物依存症に患う人もゴミ屋敷の数も、年々増え続けており、決して他人事とは考えられない問題です。
インターネットが普及し、直接お店へ行かなくても、スマートフォンやPCから簡単に買い物ができるようになったことも、買い物依存症患者を増やしている大きな要因です。
ネットショッピングは、支払い時にクレジットカードや電子マネーを使用することが多いため、買い物をした実感が得られづらく、より買い物にのめりこんでしまう方が多いです。
買い物依存症は症状が悪化すると、自分では解消できないほど深刻な状態に陥るケースは少なくありません。
買い物を繰り返すことで、部屋にものが溢れ、結果的にゴミ屋敷状態になってしまう可能性もあるのです。
買い物依存症は、一度はまってしまうと自力で抜けだすことが難しく、症状はどんどん悪化してしまいます。
買い物依存症の専門外来を行っている病院もありますので、深刻な場合は一度受診を検討してみましょう。